佐渡裕「ヤング・ピープルズ・コンサート」[音楽]
「題名のない音楽会」の現在の司会=佐渡裕が企画する
「ヤング・ピープルズ・コンサート」は、

彼が師事したレナード・バーンスタインが企画・指揮・司会を努めた
ニューヨーク・フィルハーモニックが主催する同名の演奏会シリーズの
日本版(と言っていいでしょう、実際に上演権も保有)。
ちなみに2002年には、あの盲目のピアニスト辻井伸行も出演してます。
元々は、1924年にアーネスト・シェリングによって始められた
“オーケストラの演奏に解説を加える”コンサートのことで、
つまり「題名のない音楽会」の原型とも言えるでしょう。
といわけで、佐渡裕以外にこの番組の司会は考えられないのです。
11回目を向かえた『佐渡裕 ヤング・ピープルズ・コンサート』。
今年のテーマは「トランペットを吹き鳴らせ!!2009」。
子供は1000円ということで、京都、大阪、兵庫、東京の4カ所は大盛況。
会場では、子供にカズーが配布され、演奏に参加。
持参したトランペットやピアニカでの演奏参加もOK。
クラシックだけでなく、ジャコパス(!)の曲に合わせて、
セカンドラインやブルースのリズムを体感できる生きたプログラム。
締め括りに、レスピーギの「ローマの松」というあまりにも情景的な曲で、
クラシックの感動も忘れない。
ちなみに、「ローマの松」は、1926年に初演された実験的(エンタメ)な曲です。
最後にナイチンゲールの鳴き声が、テープ(初演時レコード)で再生されます。
オーケストラの演奏に効果音がプラスされたのはこの曲が初の試み。
さらに、ファンファーレの遠近感を出すために、トランペット奏者が、
舞台袖(や客席の横や2階席)に移動して演奏する、という演出が、
しっかり譜面に書かれています。まさにライブの感動。
レスピーギが指揮して初演したオケがフィラデルフィア管弦楽団だったということで、
オススメは、ムーティのフィラデルフィア管弦楽団版(1500円!)。

佐渡裕の音楽へのアプローチは実に小気味良いですね。尊敬します。
こんなイベントをやりたいな、とピュアに思った次第です。
ちなみに佐渡の名盤はこれ!

